このような人におすすめ
- FXのスプレッドについて知りたい
- スプレッドの計算方法を覚えたい
- スプレッドが狭いFX業者を探している
FXではスプレッドといって取引する度に手数料が発生しています。
スプレッドはFX業者によって違うため、見方や計算方法を知っていれば自分に合ったFX業者を選べるだけでなく、取引時の手数料も最小限に抑えることもできるでしょう。
しかし、単位や計算方法が複雑なので、スプレッドに対して苦手意識を抱いてしまうことも。
そこで今回は、より取引時に掛かる負担を減らせるように、スプレッドの基礎知識から計算方法、変動しやすい時間帯についてわかりやすく解説します。
また、最後にFX業者選びのポイントについても紹介するので、参考にしてください。
この記事の内容
- FXのスプレッドとは
- FXのスプレッドの計算方法【1pips=1銭=0.01円】
- FXのスプレッドが変動しやすい時間帯
- FX業者によってスプレッドは違う【業者選びのポイント】
FXのスプレッドとは
スプレッドとは通貨の売値(SELLまたはBid)と買値(BUYまたはAsk)の差のことを指していますが、FXではスプレッドがあることにより、通常の価格ではなく、実際よりも少しだけ高い金額での取引となります。
そのため、スプレッド=取引コスト(または手数料)となり、スプレッドが狭いFX業者ほど人気が強い傾向にあります。
スプレッドには2つの価格が設定されている
FXではスプレッドを含む2つの価格が設定されていて、買いのときは買値、売りのときは売値を見ながら取引することになります。
スプレッドについて
- 買値1ドル=103.78円、売値1ドル=103.765円
- 103.78-103.765=0.015
- スプレッド=0.015円
FXは取引を完結させるまでに買いと売りが1回ずつ発生するため、上記のようなスプレッドであれば0.015円の差が出ます。
スプレッドに関しては自動で計算されているため実感しにくいですが、「スプレッド=FX業者に支払う手数料」なので、取引する前にどの程度のスプレッドなのかを確認することをおすすめします。
取引量が多い通貨はスプレッドが狭くなる
「ドル円」「ユーロドル」など取引量が多い通貨はスプレッドが狭いため、手数料を抑えながら取引することが可能です。
また、「取引量が多い=値動きが安定しているため取引しやすい」という特徴もあるので、初めはスプレッドの狭い通貨で取引するのもアリでしょう。
FXのスプレッドの計算方法【1pips=1銭=0.01円】
スプレッドは円単位ではなく「pips」という単位が使われますが、「1pips=1銭=0.01円」と考えると計算しやすくなります。
スプレッドの単位
- 円:1pips=1銭=0.01円
これらの数値に取引する通貨量を掛けると、スプレッドの金額を把握できます。
スプレッドの計算例
スプレッド1.5pipsで10万通貨の取引をする場合
- ドル円=100,000(通貨量)×0.015(スプレッド)=1,500円
スプレッドは取引量によって大きく変わりますが、取引時には必ず発生するので、計算式は覚えておくことをおすすめします。
FXのスプレッドが変動しやすい時間帯
スプレッドは時間帯によって大きく変動するので、状況に応じて取引を見合わせる必要があります。
スプレッドが変動しやすい時間帯
- 休み明けの市場(月曜日の朝)
- 経済指標発表や災害などがあったとき
これらの時間帯は通常スプレッドの数倍から数十倍にも可能性があるので注意しましょう。
ただし、この時間帯は大きな利益を獲得しやすい時間帯でもあるので、詳しく説明します。
休み明けの市場【月曜日の朝】
「市場が閉まる土曜日の朝」「開催直後の月曜日の朝」は取引量が少なくなるため、スプレッドが広くなります。
通常時でも取引量が少ない通貨に関してはスプレッドが広くなりがちですが、この時間帯に関しては、通貨に関係なくスプレッドが広がるので注意しましょう。
ただし、月曜日の朝に関しては、「窓」といってチャートの間に大きなスキマが空きますが、窓によって開いたスキマはほとんどの確率で埋まります。
そのため、チャートの動きを読みやすく通常よりも利益を上げやすい時間帯でもあるので、状況に応じて取引するのもアリでしょう。
経済指標発表や災害などがあったとき
雇用統計に関する経済指標発表や災害などがあったときは市場が活発化して、取引量が一気に多くなります。
そのため、値動きが激しくなると同時にスプレッドも大きく拡がりますが、通常では考えられないほどの値動きをする時間帯なので、短時間で大きく利益を上げることも可能です。
ただ、「スプレッドが広い=取引コストが増える取引コストが増える」「値動きが読めない」というリスクもあることを覚えておきましょう。
FX業者によってスプレッドは違う【業者選びのポイント】
FX業者によってスプレッドは違いますが、特に国内FXと海外FXでは大きく違うので、それぞれ人気のあるFX業者のスプレッドをまとめてみました。
こちらは国内FX業者のスプレッド比較表です。
<国内FX業者のスプレッド>
国内FX業者 | スプレッド(ドル円) |
DMMFX | 0.2pips |
外為どっとコム | 0.2pips |
GMOクリック証券 | 0.2pips |
SBI FXトレード | 0.1pips |
YJFX! | 0.3pisp |
*2021年1月時点
こちらは海外FX業者のスプレッド比較表です。
<海外FX業者のスプレッド>
海外FX業者 | スプレッド(ドル円) |
XM | 1.5pips |
GemForex | 1.5pips |
exness | 1.1pips |
TitanFX | 1.33pips |
Axiory | 1.3pips |
*2021年1月時点
スプレッド=手数料なので、できるだけ狭い業者を選びたくなりますが、スプレッドが狭い=必ずしもお得というわけではありません。
FX業者によってスプレッドが違う理由
- 取引方式が違う
- ボーナスキャンペーンの差がある
FX業者はスプレッドで得た手数料を運営資金としてるため、スプレッドが狭くてもサービスの質が低い可能性があります。
そこでスプレッドと合わせて、総合的に良いFX業者を判断できるようにポイントとなる部分を解説するので、参考にしてください。
取引方式はNDD方式のほうが透明性が高い
FXには「DD方式」と「NDD方式」と2つの取引方式がありますが、DD方式のほうがスプレッドが狭く魅力的に感じます。
しかし、NDD方式はスプレッドが広くなりがちですが、透明性の高い取引ができるというメリットがあります。
DD方式とNDD方式の違い
- DD方式=トレーダーとインターバンクの間にFX業者が入る
- NDD方式=インターバンクに直結している
DD方式はFX業者がトレーダーから受けた注文を一度預かり、業者自体もトレードすることで利益を増やしています。
そのため、「価格の提示が遅くなりやすい」「業者の都合で価格が変わる可能性がある」という特徴があります。
しかし、NDD方式はインターバンク(市場)へ直結しているため価格の提示も速く、価格操作もないので、透明性のある取引をしたい人はスプレッドは高くなりますが、NDD方式のFX業者を選ぶのもアリでしょう。
ボーナスキャンペーンの差がある
FXでは業者によっていろいろなボーナスが用意されてますが、スプレッドが広い業者のほうがボーナスキャンペーンが豊富に用意されています。
スプレッドが広い業者=ボーナスが豊富な理由
- スプレッド分をボーナスとして還元している
スプレッド=手数料なので、スプレッドが広いFX業者はボーナスとしてユーザーへ還元しています。
特に海外FX業者は「口座開設ボーナス」「入金ボーナス」が豊富なので初期費用を抑えることも可能です。
スプレッドが狭い業者も長期的に考えればお得ですが、少ない資金でFXを始めることを考えてる人はボーナスが豊富な海外FXを選ぶことをおすすめします。